国立療養所 足利病院  (社)全国重症心身障害児・社を守る会が経営移譲を受諾

1.基本構想(案)まとまる

平成11年3月に厚生省から国立病院・療養所の再編成計画の見直しが発表され、その中にモデル経営移譲として国立療養所足利病院ほか2病院が指定されました。
▼当会としては、国立療養所に重症心身障害児病棟が設置された経緯とそれに至る血のにじむような厳しい運動の足跡に思いを馳せるとともに、国立療養所におけるQOLの現状改善を願うとき、国のモデル経営移譲の方針を重く受け止めざるを得ませんでした。そこで、法人役員、運動推進部等親の関係者や学識経験者の方々にご意見を承るなどの手順を経て検討し、意見の集約を得て、昨年5月の理事会、評議員会に諮り足利病院の移譲を受けるという方向を法人と
して機関決定致しました。
▼以上の経過を踏まえて、当会は、厚生省、地元の栃木県、足利市の4者による協議を重ねてきた結果、去る8月8日北浦会長が出席された前述の
4者会議において、当会は、厚生省から国立療養所足利病院の経営移譲を受けて、施設を設置することとし、平成13年6月1日開設を目途として諸準備を進めること。が合意されました。
▼新施設の基本構想及
び将来構想(案)の概要は次のとおりです。

1.施設の名称
 保健医療・福祉施設あしかがの森(仮称)
2.基本方針
 施設の運営に当たっては、当会が掲げる「最も弱いものを一人ももれなく守る」等の三原則の理念のもとに行うものとし、利用者を主体に、職員と親(家族)及び地域の関係者が一体となって信頼関係を構築し、行政関係諸機関と緊密な連携のもとに実施します。
3.主な機能
《当面の計画》

(1)重症心身障害児者医療療育体制.... 定員120名→将来増築40床 160名
(2)一般医療.... 小児慢性疾患、筋・神経難病疾患医療の引継ぎ実施  入院 80床及び外来
(3)短期入所、療育相談等の実施

《将来の計画》
(1)重症心身障害児者通園事業の実施
(2)身体障害者療護施設の設置
(3)心身障害児総合通園の導入を検討
(4)訪問看護等老人福祉サービスを検討

4.組織及び事業計画等
(1)職員配置計画(当面の職員数)
...職員定数185名(うち賃金職員等23名).現在員183名(うち賃金職員等31名)
(2)経営合理化のため業務委託を推進
(3)国の職員の扱い....新施設に勤務を希望する国立療養所足利病院の職員は、職員配置計画の範囲内で選考採用試験により採用
(4)絡与は、新施設の給与規程により処遇
(5)資金計画 事業団の融資及ぴ補助金等

平成12年8月「両親の集い」第529号より

(社)全国重症心身障害児・者を守る会のHPはここをクリックしてください。

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