例会(きょうだいカフェ)へのお誘い
大阪きょうだいの会(大阪「障害」のある兄弟姉妹とともに歩むきょうだいの会)
 
 今から半世紀前の1963年の5月19日付の朝日新聞「読者の欄」で、障害のある兄弟姉妹がいる人たちが仲間たちへ「きょうだい会を作ろう」と呼びかけました。
ひとりだけで苦しむのはよそう
ひとりだけでボソボソ言うのはよそう
なぜならそれは皆の苦しみだから
生きていて本当に良かった≠ニ
きょうだいと障害者がともに言える社会を創ろう!!
 「きょうだい」という言葉は、社会的・心理的リスクを生涯に亘って負わされて苦悩する「障害児者の兄弟姉妹」の当事者性に気づかせてくれます。この時の呼びかけ文の主旨は現在の全国きょうだいの会に引き継がれており、私たち大阪きょうだいの会の活動の原点になっています。

 私たちが生きる社会では、「障害」という言葉がスティグマ(烙印)として働き、マイノリティ(社会的弱者)である障害のある本人、親、兄弟姉妹への様々な差別と偏見を生みだし続けています。「生きていて本当に良かった≠ニきょうだいと障害者がともに言える社会を創ろう」といっても、なかなか簡単ではありません。解決しようのない問題も実際には起きてきます。
 厳しい日々の暮らしの中で追い込まれ、自分の心の居場所を失うと、「自分を大切にしたい」「人間らしく生きたい」という気持ちが萎えてくるときもあります。「自尊感情」が極度に傷つけられると、生身の人間である私たちは問題を独りで抱え込み、世の中から孤立してしまいます。そして必要な時に「助けて」とSOSを出せなくなり、悲惨な結末を迎えてしまうこともあります。

 大阪きょうだいの会は障害児者のきょうだいの自助グループです。例会『きょうだいカフェ』は自分の生きづらさや悩みを仲間に話し、聴いてもらい、分かち合う場です。必要な情報を交換しあい、互いに共有する場です。
 自分の体験や感情を言葉にすることで、心の底にある「もやもやとしたもの」に少しずつ形が与えられていきます。これまでの人生をふりかえり、喜怒哀楽を含めた「あるがままの自分の姿」を語り、他の仲間が語る物語と自分の物語を重ねあわせてみる。その重ねあわせの中から仲間としての「共感・分かちあい」が生まれてきます・・・。そして、自分が抱えている様々な問題を仲間のサポートを受けながら<自分自身で折り合いをつけながら生きていく道>を探ります。

 例会参加者は8名前後で、その都度、顔ぶれが変わります。年齢は20〜60代、どちらかといえば女性が多いです。初めて参加される仲間も毎回1〜2名おられます。過去7年間の例会参加者数は延べで350人位になります。私たちは顔ぶれの違った仲間たちが創り出す「一回限りの時間と場」を大切にしています。

・・・・・・・【当面の日程】・・・・・・・
 ●第47回例会=
  2018年9月23日(日)
会場=国労大阪会館(2階 第1会議室)
▽大阪市北区錦町2−2
▽交通=JR環状線「天満」駅下車、線路沿いに東へ徒歩5分 
  ●第48回例会=
  2018年11月25日(日)
◆時間=いずれも13:15開場、13:30〜16:30。
◆対象=概ね18歳以上の障害児者の兄弟姉妹(きょうだい)。
◆内容=みんなで語ろう、情報交換など。
◆参加費=1,000円(会場費・資料代・通信費など)。
◆申込み=事前に参加のご連絡をいただければ助かります。当日参加も歓迎です。
◆例会の後は、自由参加のアフタートーク(居酒屋での飲み会)も行なっています。
【問合せ】 大阪きょうだいの会世話人会事務局 090-2384-9368(溝上)