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例会(きょうだいカフェ)へのお誘い |
大阪きょうだいの会(大阪「障害」のある兄弟姉妹とともに歩むきょうだいの会) |
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<近年、当会でも年老いた親に代わってきょうだいが活動したり、成年後見人に選任される事例が増えてきているが、きょうだいに全面的に「頼む」と言えない親の心情と、自分の人生をどこまで優先するかのきょうだいの判断が交錯して、なかなか結論が出ないのが実態ではなかろうか。「親亡き後」の心配・不安のない社会の到来には、まだまだ時間を必要とするようだ>・・・これは社会福祉法人
全国重症心身障害児(者)を守る会機関誌『両親の集い』第718号(2018.2)の巻頭言「親亡き後ときょうだい」で述べられている言葉です。そして、東京都・青梅分会の≪きょうだいについて語ろう≫の取り組みが詳細に紹介されています。「きょうだい支援」の視点が活動の前面に登場してくるのはとても良いことだと思います。これから様々な場面で議論が巻き起こってほしいものです。 |
今から半世紀前の1963年の5月19日付の朝日新聞「読者の欄」で、障害のある兄弟姉妹がいる人たちが仲間たちへ「きょうだい会を作ろう」と呼びかけました。 |
ひとりだけで苦しむのはよそう/ひとりだけでボソボソ言うのはよそう/なぜならそれは皆の苦しみだから/
生きていて本当に良かった≠ニ/きょうだいと障害者がともに言える社会を創ろう!! |
この時の呼びかけ文の主旨は現在の全国きょうだいの会に引き継がれており、私たち大阪きょうだいの会の活動の原点になっています。「きょうだい」という言葉は、社会的・心理的リスクを生涯に亘って負わされて苦悩する「障害児者の兄弟姉妹」の当事者性に気づかせてくれます。この言葉は自分の情況を語れるキーワードではないかと考えています。
しかし、「生きていて本当に良かった≠ニきょうだいと障害者がともに言える社会を創ろう」といっても、なかなか簡単ではありません。解決しようのない問題も実際には起きてきます。厳しい日々の暮らしの中で追い込まれ、「自分を大切にしたい」「人間らしく生きたい」という気持ちが萎えてくるときもあります。「自尊感情」が極度に傷つけられると、生身の人間である私たちは問題を独りで抱え込み、世の中から孤立してしまいます。そして必要な時に「助けて」とSOSを出せなくなり、悲惨な結末を迎えてしまうこともあります。
大阪きょうだいの会はきょうだいの自助グループです。障害児者の「きょうだい」としての自分の生きづらさの体験や気持ちを語れる場(吐き出す、解放する)、分かちあえる場(体験、気持ち、情報)を創りたい・・・という思いで例会(きょうだいカフェ)を開催しています。
例会は<きょうだい>の「語りと傾聴」の場です。私たちが大切にしていることは、「同じ境遇の仲間がいる」「みんな自分の話に真剣に耳を傾けてくれている」「きょうだいの混沌とした感情や思いが一方的に否定されることがない」「ここは安心できる場だ」という参加者の実感です。
例会では自分が抱えている問題を仲間の支援を受けながら、自分自身で解決の道を探っていくことをめざしています。自分の体験や感情を言葉にすることで、心の底にある「もやもやとしたもの」に少しずつ形が与えられていきます。これまでの人生をふりかえり、喜怒哀楽を含めた「あるがままの自分の姿」を語り、他の仲間が語る物語と自分の物語を重ねあわせてみる。その重ねあわせの中から仲間としての「共感・分かちあい」が生まれてきます・・・。
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・・・・・・・【当面の日程】・・・・・・・ |
●第45回例会=
2018年
5月27日(日) |
会場=国労大阪会館(2階 第一小会議室)
▽大阪市北区錦町2−2
▽交通=JR環状線「天満」駅下車、線路沿いに東へ徒歩5分 |
●第46回例会=
2018年
7月22日(日) |
会場=大阪市立都島区民センター(1階 会議室@)
▽大阪市都島区中野町2−16−25(都島区役所のとなり)
▽交通=JR環状線「京橋」駅下車、北西へ徒歩10分 |
◆時間=いずれも13:15開場、13:30〜16:30。
◆対象=概ね18歳以上の障害児者の兄弟姉妹(きょうだい)。毎回の参加者は10名前後です。年齢は20代〜60代と幅広く、女性が少し多いです。
◆内容=みんなで語ろう、情報交換など。参加費=1,000円(会場費・資料代・通信費など)。
◆申込み=事前に参加のご連絡をいただければ助かります。当日参加も歓迎です。
◆例会の後は、自由参加のアフタートーク(居酒屋での飲み会)も行なっています。
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【問合せ】 大阪きょうだいの会世話人会事務局 090-2384-9368(溝上) |
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