例会(きょうだいカフェ)へのお誘い
大阪きょうだいの会(大阪「障害」のある兄弟姉妹とともに歩むきょうだいの会)

  私たちの会はきょうだいの自助グループ(セルフヘルプ・グループ)です。障害児者の<きょうだい>としての自分の生きづらさの体験や気持ちを語れる場(吐き出す、解放する)、分かちあえる場(体験、気持ち、情報)を創りたい・・・という思いで例会(きょうだいカフェ)を開催しています。例会は<きょうだい>の「語りと傾聴」の場です。
「同じ体験をした人でないと、絶対に私の気持ちは分からない」といわれます。ですから参加対象を<きょうだい>に限定しています(クローズの会)。
 私たちが大切にしていることは、「同じ境遇の仲間がいる」「みんな自分の話に真剣に耳を傾けてくれている」「きょうだいの混沌とした感情や思いが一方的に否定されることがない」「ここは安心できる場だ」という参加者の実感です。例会では自分が抱えている問題を仲間のサポートを受けながら、自分自身で解決の道を探っていくことをめざしています。

 今から半世紀前の1963年の5月19日付の朝日新聞「読者の欄」で、障害のある兄弟姉妹がいる人たちが仲間たちへ「きょうだい会を作ろう」と呼びかけました。
ひとりだけで苦しむのはよそう/ひとりだけでボソボソ言うのはよそう/なぜならそれは皆の苦しみだから/
生きていて本当に良かった≠ニ/きょうだいと障害者がともに言える社会を創ろう!!
 この時の呼びかけ文の主旨は、私たち大阪きょうだいの会の活動の原点になっています。しかし、「生きていて本当に良かった≠ニきょうだいと障害者がともに言える社会を創ろう」といっても、なかなか簡単ではありません。解決しようのない問題も実際には起きてきます。厳しい日々の暮らしの中で追い込まれ、「自分を大切にしたい」「人間らしく生きたい」という気持ちが萎えてくるときもあります。「自己肯定感」が極度に傷つけられると、私たちは問題を独りで抱え込み、世の中から孤立してしまいます。そして必要な時に「助けて」とSOSを出せなくなり、悲惨な結末を迎えてしまうこともあります。

 大きくは報道されていませんが、昨年の9月19日に2つのショッキングな事件が起こりました。
埼玉県所沢市の「障害ある弟を兄が殺害後に自殺した」事件、千葉県船橋市の「知的障害の弟(45歳)を殺害し、同居の姉(46歳)が逮捕された」事件。古くは2012年1月20日に札幌市で起きた「知的障害の妹(40歳)と姉(42歳)が孤立死した」事件も忘れることができません。
 昔から「障害のある子と親」に関わる悲惨な事件が幾度もニュースになってきましたが、「障害のある兄弟姉妹と健常のきょうだい」の事件は今日まであまり表面化することがなかったように思います。みなさんはこれらの事件をどのように受けとめておられるでしょうか。障害者と親・きょうだいへの一生涯にわたる社会的プレッシャーをどのように感じておられるのでしょうか・・・。

・・・・・・・【当面の日程】・・・・・・・
●第43回例会=
  2018年
  1月28日(日)
会場=大阪手をつなぐ育成会。
▽大阪市東成区玉津2−11−28
▽交通=JR環状線・地下鉄千日前線・近鉄奈良線大阪線「鶴橋」駅から徒歩10分。
(※JR 「鶴橋」 駅改札前に 12:50 集合、
「大阪きょうだいの会」のプレートが目印です)
●第44回例会=
  2018年
  3月25日(日)
 ●第45回例会=
  2018年
  5月27日(日)
会場=国労大阪会館(2階 第一小会議室)
▽大阪市北区錦町2−2
▽交通=JR環状線「天満」駅下車、線路沿いに東へ徒歩5分 
◆時間=いずれも13:15開場、13:30〜16:30。 ◆対象=概ね18歳以上の障害児者の兄弟姉妹(きょうだい)。毎回の参加者は10名前後です。年齢は20代〜60代と幅広く、女性が少し多いです。 ◆内容=みんなで語ろう、情報交換など。参加費=1,000円(会場費・資料代・通信費など)。 ◆申込み=事前に参加のご連絡をいただければ助かります。当日参加も歓迎です。 ◆例会の後は、自由参加のアフタートーク(居酒屋での飲み会)も行なっています。
【問合せ】大阪きょうだいの会世話人会事務局 090-2384-9368(溝上)