会報第32号 平成14年11月14日発行**主な内容を掲載します。


強度行動障害問題を考える講演会を開催

 去る九月二八日にアピオ大阪(大阪市労働会館)において、本会主催の強度行動障害問題を考える講演会が開催されました。

 国立秩父学園園長の吉野邦夫先生を講師にお迎えし、「行動障害児者の援助の考え方とこれから」というテーマで講演をいただきました。

 豊富な知識と経験をもとに困難な問題に直面している行動問題を抱えている方々について、わかりやすくお話しをしていただきました。

 会場は当日参加の方も含め多くの方が参加され、熱心に聴講されていました。この問題に対する関心が非常に高いことを改めて感じました。

 本会においては、過去数年にわたりこの問題を取り上げ、講演会等を開催してきましたが、今後もこの問題について、取り組んで参りたいと考えております。

 御多忙の中、多くの情報や貴重な示唆を賜りましたことを心より感謝申し上げたいと思います。

強度行動障害問題を考える講演会

「行動障害児者の援助の考え方とこれから」(吉野邦夫氏)に参加して..1

行動障害児者に対する援助についてビデオプロジェクターを使い講演をいただきました。

 講演の内容は次の通りでした。

1、ことば(用語)の定義

2、強度行動障害の判定基準

3、行動障害の3つの要因

4、行動モデルとしての自閉症

5、自閉症をめぐる状況

6、自閉症障害の理解と援助の枠組み

   7、自閉症スペクトラムと基本課題

   8、援助や指導の基本的スタンス(SPELLの  紹介)

  9、問題行動(課題行動)の考え方と具体的アプ ローチ(@標的行動の決定・名前付け A頻度や状況の確認・記録―ビデオ、生活記録、ST AR分析チャートを使って Bコミュニケーシ ョンの分析 C行動の意味(目的)の理解や分析 D対応的アプローチと行動の機能評価 E キーパーソンとそれを可能にするチームトレーニングと人手の必要等々

 

 吉野氏は、講演の中で、度々、自閉症・行動障害については、まだまだ分からないことが多いので、常識にとらわれずに、現場で一つ一つ確かめて支援していく必要性を強調されました。

 質疑応答の中で、強度行動に対する緊急対応の一つである援助者の防衛(噛みつかれそうな或いは蹴飛ばされそうな他傷行動への対応)の仕方についての資料等(PIC)があったら、紹介してほしいという意見が出されました。それは、まだ日本では、翻訳されていないという回答でしたが、「支える会」の事務局から、支える会で翻訳をしたものがあるので、事務局へ電話かFAXで申し込めば入手できるとの説明がありました。

 

 また、問題行動の考え方と具体的アプローチの話しについて、ビデオなどでの事例をもう少し詳しく聴きたかったのですが、時間がなく残念でした。      (初瀬まり子)

 

  強度行動障害問題を考える講演会

「行動障害児者の援助の考え方とこれから」(吉野邦夫氏)に参加して..2


  行動障害児者に対する援助についてビデオプロジェクターを使い講演をいただきました。

 講演の内容は次の通りでした。

1、ことば(用語)の定義

2、強度行動障害の判定基準

3、行動障害の3つの要因

4、行動モデルとしての自閉症

5、自閉症をめぐる状況

6、自閉症障害の理解と援助の枠組み

  7、自閉症スペクトラムと基本課題

   8、援助や指導の基本的スタンス(SPELLの紹介)

  9、問題行動(課題行動)の考え方と具体的アプ ローチ(@標的行動の決定・名前付け A頻度や状況の確認・記録―ビデオ、生活記録、STAR分析チャートを使って Bコミュニケーシ ョンの分析 C行動の意味(目的)の理解や分析 D対応的アプローチと行動の機能評価 E キーパーソンとそれを可能にするチームトレー ニングと人手の必要等々

 

 質疑応答の中で、強度行動に対する緊急対応の一つである援助者の防衛(噛みつかれそうな或いは蹴飛ばされそうな他傷行動への対応)の仕方についての資料等(PIC)があったら、紹介してほしいという意見が出されました。それは、まだ日本では、翻訳されていないという回答でしたが、「支える会」の事務局から、支える会で翻訳をしたものがあるので、事務局へ電話かFAXで申し込めば入手できるとの説明がありました。

 

 また、問題行動の考え方と具体的アプローチの話しについて、ビデオなどでの事例をもう少し詳しく聴きたかったのですが、時間がなく残念でした。

(初瀬まり子)

 


守る会近畿ブロック研修会

 

 日 時 平成15年1月18日(土)午前10:00〜午後4:00    

 

場 所 京都府勤労者研修センター「コミュニティ嵯峨野」            

     京都市右京区嵯峨天龍寺広道町3−4(JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅前)

TEL 075−871−9711

 

参加費 500円(資料代) 昼食代  1,500円(税込)

 

 内 容  テーマ『生活の質と向上を目指して』

 

中央情勢報告(守る会本部運動推進部 幸 勝彦氏)

支部活動報告(滋賀、大阪、奈良)

講演「重症心身障害児者のケアマネージメントを通してみる地域生活の課題」

びわこ学園障害者支援センター所長 遠藤 六朗氏

 

申 込 各支部に申し込み。


びわこ学園実践研究発表会

 

 日 時 平成14年12月7日(土)午前10:00〜午後4:15

    

場 所 滋賀県長寿社会福祉センター            

     草津市笠山7−8−138 TEL 077−567−3939

 

参加費 3,000円(学生は1,000円)

弁当  800円

 

 内 容 テーマ『重症児者の支援と社会的関わり』

10:00 開 会

10:10 分科会

12:00 休 憩

13:00 分科会

14:00 分科会終了

14:15 シンポジウム(全体)

16:15 閉 会

 

 締 切 11月22日(金)

   

申 込 各氏名、住所、電話番号、所属、希望分科会(第1希望・第2希望)、弁当の         要否を記入の上、下記に送付。(郵送・FAX・メール)

〒520−2322

野洲郡野洲町南桜2292

 重症心身障害児施設 第二びわこ学園(担当 西島・風呂井)

TEL 077−587−1144

FAX 077−587−4211

メール s_nisijima@biwakogakuen.or.jp

 

参加費振込先:滋賀銀行 三上出張所 普通 723929

       びわこ学園実践研 西島悟司

       (ビワコガクエン ジッセンケン ニシジマサトシ)

 


 強度行動障害問題に取り組んで−W

(強度行動障害専門職員養成事業報告集)

−社会福祉・医療事業団助成事業− 

 

  −内容−

◎北摂杉の子会「萩の杜」

松上利男氏 「行動障害に対する施設での取り組みについて」

◎京都市児童福祉センター

門眞一郎氏 「コミュニケーションの視点から行動障害を考える」

◎大阪自閉症支援センター

新澤伸子氏 「自閉症の支援システム」

◎川崎医療福祉大学

佐々木正美氏 「自閉症とバリアフリー」

「強度行動障害専門職員養成事業海外視察研修」報告会資料

 

  平成13年3月 大阪府重症心身障害児・者を支える会発行

 

  ¥1,000

 

 

 「報告集」は事務局へ、FAX・郵便等で申し込み下さい。

 

各1冊 1,000円(送料310円:冊数にかかわりなく)

 

 

 事務局

〒545−0021

大阪市阿倍野区阪南町5−15−28 育徳コミュニティセンター2F

TEL 06−6624−2555

FAX 06−6624−2565

MAIL:osaka@sasaerukai.or.jp

URL:http//www.sasaerukai.or.jp

<郵便振替>

00930−9−69598

大阪府重症心身障害児・者を支える会


支える会ホームページのアドレスが変わります!

 ドメイン名

    http://www.sasaeru.or.jp/ (現在、手続・工事中)

                               

 掲示板が新しくなりました。様々な御意見・御質問や情報をメールや掲示板にお寄せ下さい。
(iモードは中止しました。)

 

※近日、ホームページのアドレスが変わります。メールのアドレスは、ホームページ上及び紙面等でお知らせいたします。

 

 FAX番号の変更について

 

 事務局のFAX番号が下記のとおり変更になっておりますので、御注意下さい。

 

FAX専用  06−6624−2565

     

*電話番号は、従来通りです。(06−6624−2555)

 


編 集 後 記」

 

 暑い夏が終わり、涼しい秋を楽しむ間もなく、寒い北風がしみ通るような季節がやってきました。

 隣国での核開発が発覚し、大きな問題となっています。幸せに生きたいと思うのは、どの国の人々も同じです。思想や宗教や様々に違うことがそれぞれにあっても、家族や仲間が仲良く互いに思い合って生きていくことができる社会はとんでもなく高いところにある理想なのでしょうか。いつも我慢ばかりを強いられるとしたら、それは不幸です。でも、お互いが少しずつ我慢をし合うことで共に生きていくことができたらどうでしょう。豊かさとは物だけはないと強く感じます。                                                   編集委員
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